[GHG排出量算定] カテゴリー1について勉強してみてわかったこと
はじめに
お勉強したことを、せっかくなのでメモしています。
おさらい
基本式
排出量=活動量x排出原単位
カテゴリー1
1 購入した製品・サービス
原材料の調達、パッケージングの外部委託、消耗品の調達
算定方法1
調達量x物量あたりの排出原単位
排出原単位DB「5」参照
算定方法2
調達金額x金額あたりの排出原単位
排出原単位DB「5」参照
ポイント
調達物の カテゴリごと、事業部ごと など、大きな分類にくくって算定もできます。
実際にやってみると、これが意外に大変そうでした。
排出原単位の入手先
① 積み上げベースのデータベース
この方法は、高精度ですが、それなりに複雑なようです。
ライフサイクルの段階ごとに I/O を詳細に集計します。
データの網羅的な整備が難しいため、必要な原単位が存在しないことがあります。
排出原単位データベースには、「積み上げベースの排出原単位として、「IDEA(Inventory Database for Environmental Analysis)」を使用することができます。」とありますが、有償にみえました…。
② 産業連関表ベースのデータベース
この方法は、 お手軽ですが、それなりの精度なようです。
社会に存在する財・サービスごとに 直接・間接的な排出量 を集計します。
社会に存在するすべての財・サービスの排出量を把握しているため、必要な原単位が入手可能です。
産業連関表 では 社会に存在する財・サービス を 約400種類 にまとめて分類されています。
原単位は、約400種類 に分類された種類ごとの製品の 平均的な値 となります。
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どちらかに統一する必要はなく、双方を使うことができます。
ただ、 ① は有償のようでしたので、まずは ② で考えることにしました。
排出原単位データベース を入手
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate_tool.html
Ver.3.1(EXCEL/5.73MB)<2021年3月リリース> をダウンロード。
調達物のリスト を入手
会社の情報なので、社内などで情報を集めることになります。
ここで入手した 調達物ごと に、 産業連関表にある 400種類の部門 の中から選択していくことになります。
部門を選択する方法
① 産業連関表 から探す
http://www.cger.nies.go.jp/publications/report/d031/jpn/page/document_file.htm
「(2)環境負荷原単位と品目別国内生産額との対応表」からダウンロード。
品目がおよそ 4000 あるので、ここから似たものを探してその品目の 部門名 を利用します。
② 日本標準商品分類 から探す
https://www.e-stat.go.jp/classifications/terms/30
Webサイトで検索。
品目がおよそ 40000 あるので、ここから似たものを探してその品目の上位分類を参考に、 部門名 を探して利用します。
大変
検索するたびにページが切り替わるし、なかなか見つからないし、部門名を探すのも大変。
なんか、ぜんぜん簡易じゃないよ、大変。
と思ったので、楽にしました。
サプライチェーン排出量 算定サポート
商品名を入れて検索すると、日本標準商品分類 相当のデータから検索して、産業連関表の部門名も それっぽい のが見れるようになりました。
ついでに排出原単位も載せてありますので、これで「もし頼まれたとき」にも 部門名 を探すのがちょっとだけ楽になりました。
https://ghg-search-category.neko-note.org/
ご利用は自己判断ですが、何かのお役に立てれば幸いです。