[備忘録] ジェームズ・オトゥールの「変化を拒む33の億見」

変化を拒む33の億見

ジェームズ・オトゥール教授が、人が変化に抵抗する理由を33にまとめたもの。

「憶見」は 確たる根拠のない、推測や想像に基づく考え

変化したくない自分がいるときに読みたい。
変化したいときに抵抗が強いときに読みたい。

しっかりと 合理的な判断 ができているだろうか。
「憶見」を 正当な理由のように 伝えていないだろうか 。

これは、自分のための備忘です。
何もないときは「こんな抵抗はしたくない」と思うけど、その場では億見で抵抗しているかも…。
変化を受け入れて、前に進んでいきたい。
だから、こんな抵抗はしたくない。

1.ホメオスタシス

変革は自然な姿ではない。

2.前例主義

現状は容認され、変革を申し出る側に立証責任がある。

3.惰性

進路変更のためには、相当の力が必要である。

4.満足

たいていの人間は現状を好む。

5.機が熟していない

変革のための前提条件がそろっていない。タイミングが悪い。

6.不安

人は未知のものを恐れる。

7.自分にとっての利害

他人にとってはよいことかもしれないが、自分たちにとっては都合が悪い。

8.自信の欠乏

新たな挑戦に耐えられる自信がない。

9.フューチャー・ショック

変化に圧倒され、うずくまって抵抗する。

10.無益

変革はすべて表面的であり、見掛け倒しであり、幻想だ。そんなものには関わらない。

11.知識不足

いかにして変化するのか、どのような状態に変わればよいのかがわからない。

12.人間の本性

人は元来、競争的で、好戦的で、貪欲で、利己的である。変革に必要な利他主義に欠けている。

13.冷笑的態度

変革促進者の動機を疑う。

14.つむじ曲がり

変革はよさそうに思えるが、意図していなかった悪い結果が生じることを恐れる。

15.一人の天才vs大勢の凡人

われわれ凡人の頭には変革のための知恵など湧いてこない。

16.エゴ

自分たちの間違いを認めることに強い抵抗がある。

17.短期思考

すぐに満足できないことはイヤ。

18.近視眼的思考

変革が結局はより広い視点から見ると自分のためになることが理解できない。

19.夢遊病

大半の人間は、よく考えもせず人生を送っている。

20.スノー・ブラインドネス

集団浅慮、あるいは「長いものにまかれろ」的思考。

21.共同幻想

人間は経験から学ぶことなどなく、何事も先入観で見る、という考え方。

22.極端な判断

自分たちは正しい。自分たちを変えようとする者は間違っている。

23.例外だという幻想

よそでは変革が成功するかもしれないが、自分たち所ではそうはいかない、という考え方。

24.イデオロギー

世界観は人それぞれ。価値観というのは本質的にバラバラだ、という考え方。

25.制度の固さ

ひとりひとりの人間は変えられても、諸集団は変えることはできない。

26.格言「Natura non facit saltume」

自然に飛躍なし、という意味。

27.権力者に対する独善的忠誠心

現在の方法を定めた指導者に背いてはならない。

28.「変革に支持基盤なし」

多数派が変革に入れ込む以上の利害を少数派が現状維持に対して持っている。

29.決定論

意図的な変革をもたらすことなど誰にもできないと決めつける。

30.科学者きどり

歴史の教訓は科学的なものであり、そこから新たに学ぶべきことは何もない。

31.習慣

32.慣習第一主義

変革促進者の考えを社会に対する非難であると受け止める。

33.無思慮

出典:ジョセフ・H・ボイエット、ジミー・T・ボイエット著『経営革命大全』P.54-55